季節の間を

今日は久しぶりに大雨が降り、肌寒さを覚える一日だった。春という季節は、暖かさと冷たさが入り混じり、どこか輪郭の曖昧な時間をつくる。朝に選んだ服装が、昼には場違いに感じられることもある。そんな不安定さもまた、春の一部なのだろう。

四季それぞれに良さがある。けれど、どの季節にいても、どこかで次の季節を待っている自分に気づく。冬の冷え込みの中で春を思い描き、学期の終わりには夏の長い休みを心待ちにする。真夏の暑さに疲れれば秋の涼しさを求め、やがて穏やかな年の瀬を思い浮かべる。

今この瞬間に身を置きながら、心は少し先へと伸びている。その感覚は、決して特別なものではなく、人が自然と持っている習性なのかもしれない。

けれど、ふと立ち止まってみる。雨の音に耳を澄ませ、冷たい空気を感じながら、今日という一日をそのまま受け取る。次を待つことも悪くないが、いま目の前にある時間を見過ごしてしまうのは、少し惜しい気もする。

人間は、きっとそうやって揺れ動きながら生きている。季節の間を行き来するように、期待と現在のあいだを行き来しながら。それでも、こうして感じたことを言葉にしていくことで、今という時間に、ほんの少しだけ輪郭が与えられるのだと思う。

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