ゴールデンウィークというのは、不思議な時間だと思う。世の中はどこか浮き足立っていて、遠くへ出かける人もいれば、人の流れを避けて静かな場所に身を置く人もいる。それぞれの過ごし方が、その人なりの「余白」になっている。

今年のGWは、のんびりと過ごせていること自体が、何よりありがたいと感じている。ここしばらくは慌ただしい日々が続いていたからこそ、このゆるやかな時間の流れが、静かに身体に沁みてくる。

特別なことをしているわけではない。本を開いて、ページをめくる。気になっていたことを一つずつ片付けていく。そんな何気ない行為の積み重ねが、思っている以上に心を整えてくれる。

本を読む時間というのは、どこか自分の内側と向き合う時間でもある。言葉を追いながら、ふと自分のこれまでや、これからに思いを巡らせる瞬間がある。ただ情報を得るだけではなく、少しだけ視点が変わったり、気持ちが軽くなったりする。それが心地いい。

一方で、後回しにしていた細々としたことにも手をつけている。こういう時間があると、「やらなければ」と思いながら積み上がっていたものが、少しずつ解消されていく。大きな達成感ではないけれど、小さな整いが日常に戻っていく感覚がある。

気づけば、GWも残りわずかだ。終わりが見えてくると、少し名残惜しさもある。でも、この数日間で得た静けさや余白は、きっとこれからの日常の中にも、ささやかに残っていくはずだ。

ゆっくりと流れる時間の中で過ごすこと。それ自体が、次に進むための準備なのかもしれない。そんなことを思いながら、残りの時間も、丁寧に味わっていきたい。

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