とある勉強会

自分のやっている仕事がおもしろいと、自分自身が思えているだけで十分なのだろうか。
いや、本当に人を惹きつける仕事というのは、「この人の話をもっと聞きたい」「その世界を覗いてみたい」と、他者の感情まで動かしてしまうものなのかもしれない。そんなことを考えさせられる勉強会だった。

もちろん、コンテンツそのものも非常に勉強になった。知識として持ち帰れるものもあったし、考え方の整理にもなった。ただ、不思議と一番印象に残ったのは、資料でもノウハウでもなく、スピーカー本人の在り方だったように思う。

どんな仕事をしてきて、何を信じ、今そこに立っているのか。言葉の端々から、その人の積み重ねてきた時間が滲んでいた。ただ情報を説明しているだけではない。生き方そのものが、その人の言葉に説得力を与えていた。

きっと、人は「正しい話」に動かされるわけではない。そこに、その人自身の熱量や覚悟や、歩いてきた道が見えるから惹かれるのだと思う。

自分はどうだろうか、と帰り道に考えた。
演劇でも、仕事でも、活動でも、「好きだからやっている」という段階からもう一歩進んで、「そのおもしろさを他者に伝播させる」ところまで辿り着けているだろうか、と。

自分では必死にやっているつもりでも、外から見ればただ忙しそうにしているだけかもしれない。逆に、こちらが何気なく続けていることを、誰かが面白がってくれている可能性もある。だからこそ、自分のやっていることを、自分の言葉でもっと語れるようにならなければいけないのだと思う。

人を惹きつける人というのは、特別な技術だけを持っているわけではない。
自分の人生を、自分の言葉で語れる人なのだろう。

そんなことを、今宵は考えていた。

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