静けさの中で

授業が終わった後、少し静かになる時間がある。
学生たちの声が遠ざかり、慌ただしかった空気が落ち着いていく。ようやく自分の時間に戻ってくるような感覚だ。

その時間は、案外大事なのだと思う。

パソコンを開き、資料を整理したり、文章を書いたり、次の企画について考えたりする。集中力が綺麗に繋がる日は、驚くほど物事が進む。余計な雑音が消えて、ただ目の前のことだけに没頭できる。気づけば時間が経っていることもある。

けれど、毎日そう上手くいくわけではない。

スマホを見てしまったり、別のことが気になったり、頭だけが忙しく動いているのに、手が止まってしまう日もある。何かをやろうとしているのに、意識があちこちへ散っていく。そんな日は、自分の集中力のなさに少し嫌気がさすこともある。

ただ、最近は、それも含めて人間なのだろうと思うようになった。

常に完璧な集中状態で走り続けられるわけではない。むしろ、波があるからこそ、深く集中できる瞬間のありがたさが際立つのかもしれない。

静かな時間の中で、自分の状態と向き合う。
今日は進んだ。今日は進まなかった。
その繰り返しの中で、少しずつ前に進んでいるのだと思う。

派手ではないけれど、こういう時間の積み重ねが、結局は自分をつくっていくのだろう。

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