日々、さまざまな出来事が起きる。そのたびに、世の中の空気は大きく揺れ、人々は誰かの言葉を求める。けれど最近、ある出来事を見ながら改めて感じたのは、「自分で考える力」を手放してはいけないということだった。
便利な時代になった。ネットで検索すれば答えが出てきて、生成AIに聞けば、それらしい正解も返ってくる。誰かが判断してくれて、誰かが道を示してくれる。だが、その便利さに慣れすぎると、人は少しずつ「自分で決めること」から遠ざかってしまうのかもしれない。
もちろん、人の意見を参考にすること自体は悪いことではない。だが、「言われたから」「そう書いてあったから」で動き始めた瞬間に、責任の所在まで外側に預けてしまう危うさがある。
結局、自分の人生を引き受けられるのは自分しかいない。自分で考え、自分で選び、自分で動く。その結果が成功でも失敗でも、そこには少なくとも自分自身の意思が残る。
人間であれ、AIであれ、誰かの言葉をそのまま鵜呑みにして動くことは、とても危険だ。むしろ今の時代は、「何を信じるか」以上に、「なぜそれを信じるのか」を問い続ける姿勢が必要なのだと思う。
便利さの裏側で、大事な判断や責任から静かに逃げてしまう人が増えている。そんな空気に、少しだけ怖さを感じている。
