終わったあとに、少しだけ寂しくなる

公演が終わって、帰ってきた。
無事に終わった安心感もあるし、八戸で過ごした時間への感謝もある。

でも、同時に少しだけ寂しい。
今回の公演に向けて、しばらくの間、生活の中心はずっと「芝居」だった。
稽古をして、舞台のことを考えて、また稽古をする。

どうすればもっと良くなるのか。
どうすればこの作品が伝わるのか。
そんなことを考えているうちに、一日が終わっていった。
それだけ芝居に集中できる時間があったということは、考えてみれば、とても幸せなことだったのだと思う。

だから、公演が終わった途端に、その時間が突然なくなったことに、少し戸惑っている。

いわゆる「芝居ロス」というものなのだろう。
昨日まで当たり前のように一緒にいた仲間も、毎日向き合っていた台本も、舞台の緊張感も、もうそこにはない。

終わったからこそ感じる寂しさ。

でも、その寂しさは、決して悪いものではないのだと思う。
それだけ夢中になれたということ。
それだけ大切な時間だったということ。
そして、また次に夢中になれる日々が来ることを願いながら。

今は少しだけ、この余韻を味わっていたい。
八戸で過ごした時間を思い返しながら、次の物語が始まる日を、静かに待とうと思う。

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