今日は、空っぽだ。
頭の中にも、心の中にも、
何かを書こうとして開いた画面の向こうにも、
言葉が浮かんでこない。
夜はやけに静かだ。
いつもなら、何かを見れば思うことがある。
誰かと話せば、残る言葉がある。
本を読めば、考えたくなることがある。
でも、今日は何も出てこない。
まるで、心の中を風が通り抜けていくように、
何かがあるはずの場所だけが、
静かに残っている。
けれど、
空っぽというのは、
本当に何もないということなのだろうか。
器が空になっているからこそ、
次に何かを受け入れることができる。
言葉がなくなったからこそ、
まだ言葉になっていないものが、
どこかで生まれようとしているのかもしれない。
だから今日は、
意味を探さない。
答えを出さない。
何かを生み出そうともしない。
ただ、空っぽのまま、
そこにいる。
自分の中にできた余白を眺めている。
もしかしたら、
空っぽというのは、
失った状態ではなく、
何かが始まる前の、
静かな場所なのかもしれない。


