運がいい人

「運がいい人」というと、何か特別な才能を持っている人を思い浮かべるかもしれない。思いがけない仕事が舞い込んできたり、素晴らしい人と出会ったり、偶然が重なって人生が好転したりする人である。

しかし、よく考えてみると、「偶然に恵まれる人」には、ひとつの共通点があるように思う。

それは、「偶然が起きる場所にいる」ということである。

家に閉じこもっていれば、偶然の出会いは少ない。いつも同じ人とだけ会い、同じ道を歩き、同じことを繰り返していれば、人生に予想外の出来事が入り込む余地も少なくなる。

一方で、少し違う場所へ出かけてみる。新しい人に会ってみる。誘われたことのない集まりに参加してみる。興味はあるけれど、自分には少し遠いと思っていたことに挑戦してみる。

そうすると、そこには「偶然」が生まれる可能性がある。つまりは、出会いは偶然ではない。

もちろん、すべての偶然が幸運につながるわけではない。むしろ、その場では何の意味もないように思える出会いや出来事のほうが多いだろう。

けれども、その中に、あとになって人生を振り返ったときに「あれがきっかけだった」と思える出来事が混ざっている。

人生を変えるような出会いは、最初から「人生を変える出会い」としてやってくるわけではない。

ただの会話だったり、たまたま隣に座った人だったり、何気なく参加したイベントだったりする。

そう考えると、人生というものは、計画だけでできているわけではない。むしろ、計画していなかったところから、思いもよらないものが入ってくる。

だから、これからもできるだけ「偶然が起きる場所」にいたいと思う。

何かを必死に探しに行く必要はない。

ただ、少しだけいつもと違う場所へ行く。少しだけ人とのつながりを広げる。少しだけ心を開いておく。

すると、人生は時々、こちらが予想していなかったものをそっと差し出してくれる。

幸運とは、待っていれば突然降ってくるものではなく、偶然と出会える場所まで自分を運んでいくことから始まるのかもしれない。

そして、その偶然を「何かの始まりかもしれない」と受け取れる心を持っていること。

それもまた、幸運の一部なのだと思う。

ちなみに僕は自分で運がいいと思い込んでいる。

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