また旅に出ている

そう思うことが増えた。

8月から9月にかけては、どうも自宅にいない時間が多いようだ。仕事であったり、研究であったり、演劇であったり、あるいは誰かに会うためであったり。気がつけば、またどこかへ向かっている。

けれど、それも自分らしいと言えば、自分らしい。

同じ場所にじっと留まっているよりも、様々な場所へ足を運び、そこで人と出会い、その場所でしか見ることができない風景を眺め、少し違う空気を吸う。そうすることで、自分の中に何かが少しずつ蓄積されていく。

旅には、目に見える目的だけではなく、思いがけない「インプット」がある。

ふと耳にした言葉であったり、誰かの何気ない仕草であったり、街の雰囲気であったり、舞台や作品から受け取る感覚であったりする。それらは、その場では大したことではないように思えても、後になって自分の考えや表現のどこかにつながってくる。

だから、旅をすることもまた、勉強なのだと思う。

大学で教える立場になっても、演劇を続けていても、研究をしていても、結局のところ、自分自身が学び続けていなければならない。

様々な場所に足を運ぶ。
様々な人に出会う。
様々なものを見る。
そして、自分の中に取り込んでいく。

そう考えると、家にいない日々も、決して「落ち着かない生活」ではないのかもしれない。むしろ、自分にとっては、動いていることそのものが生活なのだろう。

また旅に出る。
そして、また何かを持ち帰ってくる。
それが形になるのは、きっとずっと先のことだ。

だから今は、ただ目の前の景色を見て、出会いを楽しみ、感じたものを自分の中に蓄えていけばいい。

人生は、どこにいても勉強なのだから。

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