プアンマーライ

午後のタイ文化活動で、生花を使った飾り物作り、「プアンマーライ」のワークショップに参加した。繊細な花びらを一つ一つ丁寧に編み上げる作業は、まるで時間が止まったかのようだった。指先に触れる花の柔らかさと、香りが漂う空間は、日常の喧騒を忘れさせてくれる。1時間をかけて完成したプアンマーライは、色と形のバランスが絶妙で、小さな芸術作品と言っても過言ではない。母の日やウェディングなど、大切な人に贈るものらしい。穏やかな気持ちが広がっていくのを感じた。

さて、タイに来て以来、辛いものばかり食べていた私は、今日もまた挑戦的なメニューに手を伸ばしてしまった。カフェテリアで頼んだガパオライスは、見た目はシンプルだったが、一口食べた瞬間、火を吹くような辛さが口中に広がった。辛さにそこまで弱いわけではないが、これには参った。完食を目指したが断念。「タイ人向けに作っているのだから、こうなるのは当然か」と心の中で苦笑しながら、急いで甘いタイ・アイスティーを一口。

夕方からは、部屋に戻って仕事をしていた。プアンマーライの優しい香りがまだ手元に残っているのを感じながら、今夜は少し胃を休めて、穏やかに過ごすことを決めた。

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