久しぶりに朝はゆっくりと過ごすことができた。時間に追われることなく、心にゆとりがある。こんな穏やかな日は、滅多にない。ここしばらく、夜遅くまで慌ただしい日々が続いていたが、それでも体調を崩さずに踏ん張ってくれた自分の身体に感謝したい。
英語の名言に、こんな言葉がある。
“Yesterday is history, tomorrow is a mystery, but today is a gift—that’s why it’s called ‘the present’”
過去は歴史、未来は未知、そして「今」という時間は贈り物だ。だからこそ “present” というのだ、と。
やりたいことに打ち込めること。全力で頑張れる場があること。それ自体が、どれほど貴重で尊いものか——今日は、そんなことを改めて感じた。
伊万里小学校のコーラス部の定期演奏会に向けた最終リハーサルとゲネプロがあった。僕が指導したのは第一部のミュージカルの部分だ。子ども達は真剣に取り組み、指導の言葉を素直に受け止め、瞬く間に表現へと昇華させていく。ひたむきで純粋な姿に、心が洗われるようだった。
そして、彼らの歌は圧倒的に上手い。Nコン常連の全国レベルの実力を持つその歌声は、ただ技巧的に優れているだけではない。何よりも、「歌が好きだ!」という気持ちが、まっすぐに伝わってくる。音の一つひとつに、想いが宿っている。
僕は、彼らの本番を見届けることができない。明日、伊万里の子どもたちが舞台に立つその瞬間、僕もまた鹿島の舞台で本番を迎えるからだ。
でも、エールはしっかりと伝えてきた。
それぞれの舞台で、それぞれの全力を尽くそう。
離れた場所にいても、共に頑張ろう。
さて、明日はいよいよ鹿島での本番です!!