遠い知らない街へ

やはり、世界を旅することは、なんて素敵なことなのだろう。
遠い知らない街に降り立ち、まだ名前も知らない人に会う。そこに広がるのは、ガイドブックにもSNSにも載っていない空気の匂い、石畳の温度、街角のざわめき。そこで起きるのは偶然ではなく、人生のどこかで用意されていたような一期一会の出会い。言葉を交わし、笑い合い、ときに静けさを分かち合う。そしてその瞬間の中に、かけがえのない学びが生まれていく。

旅は、出会いから始まる学びを実現してくれる。
それは単なる移動ではなく、自分の枠を広げ、世界の奥行きを感じさせてくれる時間だ。新しい景色を見たときの胸の高鳴り、初めての味を口にしたときの驚き、文化の違いに触れたときの感動など、そのすべてが私の中に積み重なり、やがて生きる力となっていく。

そして、ふと気づく。
旅をしているうちに、世界が自分を変えていくのではなく、自分の見方が世界を変えているのだと。相手の笑顔に自分が笑顔で返すと、見知らぬ街の風景までもが優しくなる。異国の言葉が拙いながらも通じ合った瞬間、言語の壁が消えていくように思える。旅先での小さな勇気や決断が、日常にも力をくれることに気づく。

だから私は、また次の旅へと心を向ける。まだ見ぬ世界と、まだ知らない自分に出会うために。そしてその一歩一歩が、未来の自分の糧となり、誰かとの新しい物語へとつながっていくのだ。

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