満ち始めている

今宵は新月だ。願い事をするルーティンがある。

他者から見たら、叶うはずがないと思われそうな願いもあるだろう。それでも私は、疑わない。子どものように、いや、それ以上に真っ直ぐに信じて願う。

その姿勢は、ブレない。
もう何年も、毎月欠かさず続けてきた。

忙しさを言い訳にしそうな夜もあった。
疲れきって、布団に倒れ込みたくなる日もあった。
それでも私は、新月を忘れなかった。いや、忘れたくなかったのだと思う。

願い事を書くたびに、自分の現在地が見える。
何を求めているのか。
何に怯えているのか。
何を本気で望んでいるのか。

月に向かっているようで、実は私は自分自身と向き合っている。
この時間は、心の点検だ。
そして、覚悟の確認でもある。

不思議なことに、願いを書いたその瞬間から、少しだけ背筋が伸びる。すぐに奇跡が起こるわけではない。けれど、視界のどこかに「可能性」という光が灯る。闇の中に小さな道標が立つような感覚だ。

叶った願いもある。
まだ遠い願いもある。
形を変えて、思いがけない姿でやってきたものもある。

でも、叶うかどうか以上に大切なのは、願い続ける私がいることだと思っている。信じることをやめない私がいること。それが、私を前へ進ませる。

新月は、何もないように見える。
けれど、見えないところで満ち始めている。

私も同じなのではないかと、ふと思った…。
___________
第5回目となる「猫を飼う」公演を予定している。今回は、なんと2本立て!違う役を演じ分けます。また、ピアニストの大坪健人さんとのコラボもお見逃しなく!!
ご予約はQRかこちらのリンクから→ https://forms.gle/ieExjx5HEPBiLhND6

Previous Post

Related Posts