タイでの最終日を迎えた。フライトは夜なので、スケジュールに余裕があり、どこか穏やかでゆったりとした気持ちで過ごせた。荷物をまとめる時間は十分にあり、街を散策する余裕もあった。観光地として有名なお寺も考えたが、歩いて行ける範囲にあるローカルなお寺を選んでみた。予想以上に大きなお寺で、すべてのエリアは開放されていなかったが、いくつかの仏像が並んでいて、静かにお祈りを捧げることができた。
また、アマゾンカフェというタイのコーヒーチェーン店へ向かった。そこで、私は長い時間を過ごしながら、パソコンに向かって仕事を片付けることができた。外の暑さを忘れさせる涼しいカフェの中で、冷静に物事を考える時間を持つことの大切さを改めて感じた。日常の忙しさに追われる中、こうした時間がどれほど貴重かを思い知らされる。
ふと、カフェでパソコンを開いている自分を見て、異国の地であっても、こうして同じように時間を過ごしている人々の姿が目に入る。国が違っても、こうした日常の風景は、どこか共通するものがあるのだと感じる瞬間だった。日々の喧騒から一歩離れ、静かなカフェで過ごす時間が、自分にとってどれだけ癒しになっているかを噛みしめた。
そろそろ出発だ。この場所、この時間、この感覚を、いつか再び味わいたい。そう思いながら、私は静かにカフェを後にした。