日々の生活の中で、ふと気づけば、暇さえあればスマートフォンに手を伸ばしている。指先一つで世界のあらゆる情報が流れ込んでくる。新しい何かに出会いたい。知らなかったことを知りたい。その欲求に突き動かされて、スクロールが止まらなくなる。

だが、気づけば時間だけが静かに溶けていく。何かを得たようで、実は何も残っていないような感覚。まるで砂のように、指の隙間からこぼれ落ちていく時間。

そんな流されるような日々のなかで、ふと立ち止まらせてくれるのが「言葉」だ。

今日は、こんな言葉に出会った。

Practice pause.
When in doubt, pause.
When angry, pause.
When tired, pause.
When stressed, pause.
And when you pause, keep calm.

迷ったときには、立ち止まれ。
怒りを感じたら、立ち止まれ。
疲れているときも、立ち止まれ。
ストレスを感じたら、なおさら立ち止まれ。
そして、立ち止まったら、静かに心を整えろ。

…と、そんなメッセージだ。

今の自分に足りていないのは、きっとこの「間」なのだろう。反射的に動いてしまう癖、すぐに答えを求めてしまう心。だけど、人生はいつも早押しクイズじゃない。むしろ、間をとることでしか見えてこないことの方が多いのかもしれない。

感情の波が立ったとき、自分の内側に一呼吸を入れる習慣をつけてみよう。きっとその「一拍の静けさ」が、自分を救う瞬間になる。

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