そういう生き方

お盆の頃から温め続けてきた科研費の申請書を、ついに提出することができた。長い航海の地図を描きあげるように、頭の中で何度も練り直し、迷いながらもようやく形にした書類だ。
一応、研究者のはしくれとしては、一年に最低一編の論文を書くこと、少なくとも年に一度は学会で発表すること、そして科研費に挑戦すること。それは私自身が自分に課している決め事だ。そうしなければ、今何を研究しているのか、自信を持って語ることはきっとできないだろう。

静かな研究室でパソコンと文字に向き合う集中力を持続させることは難しくなっている気がする。現代の私たちの集中力は、スマートフォンの光や外界のざわめきに削られて、思っている以上に短くなっているのかもしれない。

それでも、どんなに時間がかかっても、自分の手で積み重ねたものだけが、自分を支える風となり、次のステップへ背中を押してくれる。今日提出した申請書も、そのひとつの足跡にすぎないが、きっと未来への扉を開くための鍵になるはずだ。

これを何度も何度も繰り返していく。そういう生き方を選んだのだから。

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