今週末はいよいよTMCの公演が控えている。私がこの市民ミュージカル劇団を2010年に立ち上げて、もう15年が経ったということになる。
今回は以前、作成したミュージカルのリメイクとなる。
年度末の慌ただしさの中で、時間はまるでこちらの都合などお構いなしに進んでいく。やるべきことは山のようにあって、気がつけば一日が終わっている。そんな日々の繰り返しだ。それでも、不思議と足は止まらない。止められない、という方が正しいのかもしれない。
舞台の準備というのは、いつもそうだ。
目に見えるものはほんの一瞬の輝きなのに、その裏側には積み重ねた無数の時間がある。出演するメンバー同士で動きを確認すること、仲間と呼吸を合わせること。どれも地味で、どれも簡単ではない。でも、その一つ一つが確実に本番の数分間を支えている。
ふと、「なぜこんなに忙しい思いをしてまで舞台を作り続けるのだろう」と考えることがある。答えはいつも同じ場所に戻ってくる。
それは、舞台の上でしか出会えない感情があるからだ。
客席の空気が変わる瞬間。
物語が立ち上がる瞬間。
そして、終演後に静かに訪れるあの余韻。
あの時間を知ってしまった以上、もう簡単には離れられない。
今週末の公演も、きっと思い通りにはいかないことがあるだろう。準備が万全だと思った瞬間に限って、新しい課題が顔を出す。それでも前に進むしかない。舞台は「完成してから立つ場所」ではなく、「立ちながら完成していく場所」なのだから。
忙しさに追われる今だからこそ、一つ一つを丁寧に積み重ねたい。
焦らず、止まらず、しかし確実に。
幕が上がるその瞬間まで、私はメンバーと共に歩き続ける。
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TMC多久ミュージカルカンパニー第10回定期公演
「Forever Now 〜永遠に変わらないものを求めて〜」
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