旅立つ若者へ

みなさん、

こんばんは。昨日とは打って変わって天気は下り坂でしたね。深夜の帰宅は前の中でした。春の嵐という感じの大雨。桜がまだ満開ではないのが幸いです。ここ数日は雨の予報がでています。

しかし、日曜日に雨は降らないで欲しいです。小学生の時から見ている演劇の教え子が一人役者になる夢に向かって東京へ旅出ちます。今月末には佐賀を離れてしまいます。そんな彼の最後の勇姿を飾るのが日曜日です。一緒に舞台を作ってきて、幾度となく笑いあい、泣いて、感動してきたことでしょう。これまで舞台に立つこと、芝居と向き合うことを少しずつ共有してきました。時が経つのは早いもので、あっという間に青年になり、自分で自分の道を開拓するために歩み始めることとなります。

私は今、自分の夢が叶っているといえば叶っています。17歳で渡米し、18歳の時にアメリカの大学で演劇に出会い、役者になることを夢見ました。才能がある人たちを山ほど見てきた中で、完全なプロの役者になることはできないこと知らされました。幸いにも大学時代から子どもに演劇を教えることを始め、指導者という立場にやりがいを見つけることができました。役者もやりつつ、脚本・演出、作詞、演技指導、プロデュースなどなど、演劇家として活動ができています。一緒に芝居を作る素敵な仲間たちがいます。18歳の頃から何があっても、いつになっても演劇をやり続けることができています。

これから旅立つ若者には、夢を叶えて欲しいです。これからいっぱい失敗するでしょう。挫折も味わい、成功をすることの方が少ないかもしれないです。それでも、どんな形であろうと、演劇をやり続けて欲しいです。そして、いつしか若者が成長した頃にまた出会い、一緒に芝居を作りたいです。これまで作ってきたものよりも、もっと楽しい、もっと面白い、サイコーの舞台を。

私がやってきたことは、若者を役者にすることではありません。ただ演劇という果てしなく面白い世界を見せたかかっただけです。自分のポテンシャルを最大に生かし、自分を信じて、直感を信じて、ひたすら努力を重ねることで、お客様を喜ばせることができる可能性を知って欲しかっただけです。

ミュージカル「いつか会える日まで〜林姫哀話〜」で作成した歌「あふれるこの場所」(作詞:青柳達也、作曲:比留間光悦)は、物語の中で旅立っていく仲間にささげる歌です。

「あふれるこの場所

思い出だけじゃない

分かち合った友情

仲間との会話が

今でも聞こえてくる

 

あふれるこの場所

またいつ いつの日にか

会いに来ると誓う

教室の香と

触れ合ったぬくもりに

あふれるこの場所へ」

 

新たな場所を求めるのは、自分を高めるため。新たな出会いが学びになり、成長につながることでしょう。

若者の人生に幸あれ!

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