人間とは面倒なものだ

満月に導かれるように夜道を走らせる。ゆったりとした深夜の時間だった。

そして少し冷静になる。

客観的に見て、何をそんなに怒っているのだろうか。それは己に嘘をつきたくないからだ。自分が考える正義とは相反するからだ。しかし、世の中の物事なんて大抵そうなのかもしれない。許せないという感情をどうしたらいいのだろうか。自分の嫌な部分がますます出てくる気がした。

満月を見上げた。その光は優しさでしかない。自分が情けなくなってきた。

感情があることは豊かであり、人間らしいのかもしれない。しかし、怒りというものは醜い。少なくとも自分はそう感じてきた。だからその存在にあまり目を向けたくなかった。自分の中にも、あることは知っていたが、それを出でないようにしてきた。出やすくなっているということは、あまり良いことではないと考えている最近だ。心が乏しくなっているのであろう。

何かを変えなくてならない。

変える勇気を出さないといけない。未来は変わる。変えられる。変えられないと思っていてはいけない。来年度を迎える時に、おそらく物事が変わっているだろう。変えられることができた自分がそこには立っていたい。

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