日本語というものは曖昧なものだ。主語をなしで抽象的に物事を語ることができてしまう。言えないことであっても、言える不思議な言葉だ。主語は言えない。今は。
2012年ごろに「心の塗り絵」という歌詞を書いたことがある。苦しくて辛い時に、心に色を塗ることができたらいいなと思ったからだ。そうすればみんな気持ちが楽になるんではないか、なってほしいと思ったのだろう。物語の中で想像したキャラクターに向けての歌だが、今の自分に必要なものなのかもしれない。
「心の塗り絵」(歌詞:青柳達也、作曲:比留間光悦)
だれにもでもあるよね
心が真っ白になること
こころの塗り絵をしよう
赤い気持ち
青い気持ち
黒い気持ち
塗り絵をしよう
塗り絵をしよう
だれにでもできるよね
一人でも一緒でも
こころの塗り絵をしよう
やさしい色
嬉しい色
気持ちいい色
塗り絵をしよう
塗り絵をしよう
物事を誰にも伝えたくなくて閉ざしてしまっている時に、ただただ塗り絵をするだけで、なんだか優しくなれるような気がした。