期限に追われる日々が続く。こんな状態で9月を迎えるとは思ってもみなかったが、もう振り返っても仕方ない。時間は待ってはくれないから、前を向くしかない。
そんな中、今年度も「ゆめさが大学」での講義の機会が巡ってきた。テーマは2つ。「大隈重信」と「アラスカ」。どちらも、これまで度々話してきたトピックであり、その経験を共有できるのは非常にありがたいことだ。だが、講義は毎回違う顔を見せる。話す内容は基本的に同じはずなのに、聞いてくれる人たちの反応や質問によって、新しい方向に話が進むことがある。それが、この仕事の醍醐味でもある。
講義が終わり、ホッと一息つくと、部屋にはまだ余韻が漂っている。期限に追われる日々は変わらないが、こうした瞬間があるからこそ、前に進む力を得るのだ。