月曜日の朝は、どうもエンジンがかかりにくい。今日も例外ではなかった。目覚めも悪い。曇り空の下、心の中でぐずるような感覚。結局、机に向かってもなかなか集中できず、時計の針だけが無情に進んでいった。
それでもどこかで「もういいや」と開き直りのスイッチが入る。「こんな日もあるさ」と自分に言い聞かせるのが常だ。いつものように授業が終わって、気づけば研究室で21時を回っている。
でも、最近ふとした瞬間に思う。歳を重ねるにつれて、こういう日は増えているんじゃないだろうか。あれもこれもとやることに追われる生活の中で、気づかぬうちに集中力が奪われているのかもしれない。いや、もしかして単に脳が少しずつ老化しているだけなのかも――そんな考えがよぎると、やるせなくなってしまう。
仕事を終えた今、そんな自分の思考にひとつ問いかけてみる。「本当に集中力が衰えているのだろうか?」やることが多いのは確かだ。でも、それをこなしてきた日々もまた自分の一部。たとえ脳が衰えたとしても、その分の経験と柔軟さが自分には備わっているはずだと思うと、少し気が楽になった(かも)。