焦らなくていい。
一歩ずつ、ただ静かに積み重ねていくしかない。
知識も、経験も、今日という日も——
それが何に結びつくのかなんて、歩いている途中で考えても、答えは出ない。
問いかければ問いかけるほど、不安ばかりが顔を出す。
だから、ただ信じるしかない。
自分が選んだこの道を。
今日も、朝から深夜まで、よくやった。
誰も見ていなくても、自分には言ってあげたい。
「お疲れさま」って。
だけど本音を言えば、まだどこかで思っている。
——もっとできたんじゃないか。
——もう少し頑張れたんじゃないか。
そんな声が、心の奥で響く。
ミュージカル映画「Greatest Showman」の
“Never Enough”が、頭の中で繰り返されている。
“All the shine of a thousand spotlights / All the stars we steal from the night sky / Will never be enough”
― 千のスポットライトの輝きも、夜空の星をすべて奪っても、きっと「足りない」。
その歌詞のように、「まだ足りない」と感じてしまう。
たとえどれだけ積み重ねても、どれだけ努力しても、
満ちることがない感情が、胸の中で波のように打ち寄せてくる。
…だけど、それでも。
満ちないからこそ、進めるのかもしれない。
「今はまだ途中」。そう思って、また明日へ向かおう。