ああ、そうか。季節はもう、次の扉をそっと開けているんだった。
5月も半ば。春の名残は風に消え、夏の気配が少しずつ輪郭を持ち始めている。
あの、暑くい夏がまたやってくるのだろう。
窓を少し開けると、ひんやりとした夜の空気がすべり込み、
静けさが部屋の隅々にまで行きわたる。
今日もまた、濃く長い一日だったことを振り返る。
すべてが終わって、日付が変わったこの時間になって、ようやく自分だけの呼吸が戻ってくる。
このブログを書く時間は、ちょっとした心の解放区だ。
何も飾らずに、何者でもなく、ただ「私」でいられる時間だ。
そしてふと、思う。
忙しい日々、頑張ることが当たり前になってしまったけれど、
それでも時には立ち止まり、「よくやったね」と
自分をそっと抱きしめるような時間も、必要なのかもしれない。
明日はもっと笑っていたい。
少し立ち止まっても、また歩き出せばいい。
夏は、すぐそこまで来ている。
風の匂いが、それを教えてくれた。