僕には盆と正月しか休みがない。それは大袈裟に聞こえるかもしれないが、実際のところ、予定のない一日などほとんど存在しないのが現実だ。普通の生活をしていれば、週に一度はそんな日があるのかもしれないと、ふと考えることがある。
今日はそんなお盆休みの1日。
それでも、慌ただしい日々に慣れきってしまった僕は、何も生み出さない一日を過ごすことに、どこか罪悪感のような違和感を覚える。今日は珍しく、仕事をしないと決めた日だった。
買い物に出かけ、掃除をし、洗濯物をする。なんとなく時計の針がゆっくりと進む音を感じる。こんな時間がまだ自分に残っていたのかと、少し驚くぐらいだ。
だが、このゆるやかな流れも明日までだ。再び予定の渦に飛び込み、時計と睨み合う日々が始まる。だからこそ、この一日の感触を胸の奥にしまっておく。忙しさに押し流されそうな時、そっと取り出して、深呼吸できるように。
本当は、もっと立ち止まってもいいのだと思う。休むことは怠けることではなく、次に踏み出すための力を蓄える時間だ。走り続けるだけでは、景色はすべて通り過ぎてしまう。今日見つけた静けさは大事なものなのかもしれない。
