まるで機械のよう

人間は、結局のところ感情の塊だ。
喜びも怒りも、不安も嫉妬も、脳の奥で泡のように生まれては弾ける。
その泡に飲み込まれた瞬間、理性はかき消され、目の前の景色は歪む。
感情に支配された者は、たとえ正しい道を知っていても、そこに足を踏み出せない。

私は、その不安定さが恐ろしい。
わずかな苛立ちが、言葉を荒らし、関係を壊す。
一瞬の欲が、未来を売り渡す。
冷静さを欠いた判断は、必ずどこかで代償を払うことになる。

だから、私は感情をそぎ落とす訓練を続けている。
熱狂も執着も、成果に必要な要素ではない。
むしろ、感情は判断を鈍らせるノイズにすぎない。
物事はただ、淡々と、正確に、必要な順番で処理していけばいい。

そう、まるで機械のように。

しかし機械は、命令通りにしか動かない。
私は機械には完全になれない。だからこそ、機械以上の精度を求める。
感情を完全に捨てるのではなく、檻に閉じ込め、必要なときだけ解き放つ。

感情に操られる者は、いつか感情に殺される。
感情を操る者は、どこまでも先へ行ける。
私は後者でありたい。

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