仲間たちと共に

2月の八賢人おもてなし隊の初の舞台に向けて、少しずつ準備が動き出している。ようやく脚本が完成に近づき、今夜は読み合わせを行った。キャストも固まり、物語が立体的になっていくのを感じる。

この13年間、佐賀城本丸歴史館での定期公演や、外部での出張公演を多数やってきたが、舞台での公演は初となる。初という響きには、期待と緊張が入り混じっている。これまで何度も歴史寸劇に関わってきたけれど、新しい企画にはいつも違った風が吹く。未知のものに触れるときの、ほんの少しだけ胸の奥がざわつく感覚が、今も私の中で静かに揺れている。

そして、この数ヶ月は複数のプロジェクトが同時進行する。それぞれ性質も速度も異なるからこそ、一つひとつを確実に、効率よく、でも心を置き去りにせず進めていくことが求められる。ときには立ち止まって深呼吸をしなければ、簡単に流されてしまいそうになるほどだ。

けれど、不思議と不安ばかりではない。忙しさの中にある小さな充実感、仲間たちと交わす何気ない会話、脚本の一行が形になる瞬間、そのすべてが私の背中を静かに押してくれる。今の私が抱えている挑戦は、これまでにない大きさかもしれないが、そのぶん、得られるものもきっと大きい。

この経験が、私を少しでも前へ押し出してくれるのなら、迷わず向き合いたい。舞台の幕が上がるその瞬間、客席に広がる空気を感じながら、「ここまで来た」と静かに思えるように。私は今日も、自分にできることをひとつずつ積み重ねていく。仲間たちとともに、丁寧に、確かに。

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