まだまだ寒い日が続いている。今年の冬はなかなかしぶとい。もう三月も中旬に差しかかろうとしているのに、朝晩の空気はどこか冷たく、コートを手放すにはもう少し時間がかかりそうだ。本来なら、少しずつ春の気配が漂ってきてもよさそうな時期だが、今年は冬が名残惜しそうに居座っているようにも感じる。
それでも、ふとした瞬間に春の気配を感じることがある。昼間の日差しが少し柔らかくなっていたり、空の色がどこか明るく見えたりする。ほんのわずかな変化なのだが、そうした小さな兆しに気づくと、確実に季節は前へ進んでいるのだと思える。
三月というのは、毎年どこか落ち着かない季節でもある。年度の終わりが近づき、様々なことに区切りがつく一方で、新しい始まりの準備も同時に進んでいく。別れや出会い、終わりと始まりが入り混じる、不思議な時間だ。
私自身も、この時期は何かと慌ただしい。やるべきことに追われながら、気がつけば一日が終わっている。それでも、こうして日々を積み重ねながら、少しずつ次の季節へと向かっているのだろう。
寒さがもう少し続いたとしても、春は必ずやってくる。そう思うと、今のこの冷たい空気さえ、どこか季節の途中にいる証のように感じられる。
もうすぐ、待ち遠しい春がやってくる。
そう思いながら、今日もまた目の前のことを一つずつ進めていこうと思う。
