新しい一歩を踏み出すとき、心の中は意外と単純ではない。
ワクワクする気持ちもあれば、不安もある。期待もあれば、少しの寂しさもある。まるでいくつもの感情が同時に心の中を通り過ぎていくようだ。
私は今、まさにそんな時間の中にいる。
環境が変わるということは、それまで当たり前だった景色が変わるということでもある。慣れ親しんだ場所、いつもの生活のリズム、人との距離感。そうしたものが少しずつ形を変えていく。
もちろん、不安がないわけではない。
むしろ、不安のほうが先に顔を出すこともある。
けれど、「きっとなんとかなる。」
そんな声が、心のどこかから聞こえてくる。
振り返れば、これまでの人生もそうだった。
新しいことを始めるとき、いつも迷いながら一歩を踏み出してきた。でも、その一歩があったからこそ、今の自分がある。
だから今回も、きっと同じなのだと思う。
未来は、誰にもわからない。
それでも、一歩を踏み出した人にしか見えない景色がある。
歩き出した人にしか出会えない人がいる。
様々な思いを抱えながら、それでも前に進もうとしている今の自分を、私は少し誇らしく思う。
人生は、きっと完璧な準備が整ってから始まるものではない。
迷いながらでも、揺れながらでも、一歩踏み出したその瞬間から、新しい物語が始まる。
だから今日もまた、静かに思う。
やるなら今。
この一歩が、どこへ続いていくのか。
それを確かめるために、私は歩き始めている。
