通し稽古が終わって、役者たちと話す時間が好きだったりする。社会人ばかりのメンバーでやっていると、集まりが夜は遅いためギリギリまで稽古をして、すぐに退館しないといけないので、なかなか、話す時間を多くはとれない。だんだんと芝居が出来上がってくると、細かいところが見えくるから、もっとよくするために、見やすくするために、楽しんでもらえるために、本番までにどこまで伝えられて変化をもたらすことができるかが、この2日間の勝負だ。
制作さんがいない小さい演劇団体であるため、そこも自分でやるしかない。芝居自体のことだけではなく、受付のこと、チケットのことなどなど、そっちにも頭をまわさなくてはならない。開演まで、本当にやる準備がいっぱいありすぎる。そして、予算がないという理由もあり、音響も自分でやっている。そんな低予算で芝居をやること自体を、色々と突っ込まれそうだが、チケットをコロナ禍で十分に売れない中でも公演をうつわけなので、節約をしていくしかない。
実は音響をやること、BGMを選んだり、どのタイミングでどんな曲を流すかなどを考えるのは大好きな作業だ。それがうまくはまった時には、大きく演出に影響を及ぼす。役者の芝居もよくなったりする。
とまあ、やることが色々あるにしても、芝居をお客様の前で披露できることの達成感や感動は大きいものだ。だから、さがドラマスクールとしてもこれまで10回の公演を重ねて、10周年を迎えることができた。それもこれも見てくださるお客様のおかげである。TMCも10年、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊も8年、劇団SA-GAも2年、全て同時進行でやり続けることができている。ありがたいことだ。
あと40年芝居を作り続けることができたら本望だな。
さて、明日はいよいよ1回目の本番だ。