星野道夫さんの写真展

星野道夫さんの写真展に行ってきた。行けるかどうかスケジュール的に微妙だったのだが、予定が急にドタキャンされて時間が空いた。このタイミングで行くことができたのはラッキーだった。

星野道夫さんは、アラスカにも住まれていたことのある日本の写真家であり、若くしてグリズリーに襲われて亡くなってしまった。没後25年でる今年、星野さんの活動によってアラスカと日本の結びつきが強まったことについてアラスカ州政府から表彰されている。
https://michio-hoshino.com/news/detail/68

私は6年半ほど過ごしたアラスカという場所に、もともと当初は行くつもりで行ったわけではない。高3の時に高校留学をした時に、アメリカのどこに行くまでは選べず、たまたま当たったのがアラスカ州、しかも南東アラスカの小さい漁村だった。そこから私とアラスカの運命は始まる。日本人が行ったこともないであろう小さい町で、神秘的な大自然の中で生活をするとになった。アラスカに再び戻ることを心に決めて、1年間の高校生活を終えて、一旦帰国する。

そして、約半年後、アラスカ大学アンカレッジ校に入学し、冬の寒さが激しい1月にアンカレッジ空港に降り立った。ほとんど知り合いもいない場所で大学生活が始まることになった。その時には、壮大な自然体験をそれからすることは想像もできなかった。大学生活の5年半、とことんアラスカを満喫したとても幸せな時間だった。最後にアラスカに行ったのは2000年の夏。私が演劇に出会ったのもこの街であり、今自分がある全てを育ててくれたのはアラスカとそこで出会った人たちなのだ。

第2の故郷と言っても過言ではないアラスカのことを、今日の写真展を見て色々と思い出した。ワンダーレイクから見えるデナリ山の圧巻の景色、グリズリーなどの動物たち、サーモン釣り、氷河、オーロラなどなど、その場所に行かなければ決して出会うことがなかった大自然との記憶が蘇ってきた。私はもともとアラスカに憧れがあったわけではない。たまたま足を運ぶことになった場所が好きになった。

星野道夫さんは写真だけでなく、数々のエッセイや本を書かれていて名言を残されている。本を改めて手にとって読んでみると、ハッとさせられる言葉に出会える。

「短い一生で 心惹かれることに多くは出合わない
もし見つけたら 大切に…大切に…」

心惹かれるアラスカの大自然や演劇、アラスカで見つけたものをこれからもずっと大切にしていきていきたいものだ。

早く旅できるようになって欲しいな。次の旅は、第2の故郷に帰ろう。

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