「流浪の月」を見た

仕事がわりとライトな日であり、お芝居の稽古もなかった夜だった。久しぶりに映画を見た気がする。

「流浪の月」はなんと捉えていいのかわからない重みのある映画だった。原作の小説もあるらしい。「悪人」などを手掛けた李相日監督の作品だ。この人の名前を出せば、どういう映画かはだいたい想像がつく人も多いだろう。今回も全く作風は変わらない。現代社会における生きづらいところ描いている。あまり誰も知りたくない世界を描いている。このような闇には背を向けたい人がきっと多いだろう。

だからこそ映画として描く意味があると思うし、色々と考えさせられた。人間の幸せと不幸せはどちらが多いものなのだろうか。これも考え方次第なのだけど、幸せな時間は続かないことが多くて、どこかで亀裂が入って、切ない方向へ向かっていく。それは誰のせいとは言えない。

間違いなく賛否がきっぱりと分かれる映画だ。個人的には楽しめた。

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