役者として

もう本番まで1週間を切っている。稽古にも熱が入ってきて、だんだんと集中モードに突入している。今回の作品「悪党」はちょっと大人な内容で、役者としての自分の幅を広げるものとなっている。つまりは普段はあまり回ってこないような役を演じることになっている。僕がこういう役をやることで、見ている人はどのように役者としての自分を捉えるのだろうか。あまりこういう風に考えたことは今までないから不思議な感覚だ。

役者として、どんな役でも色々できるのが本物の役者だと思っている。自分はこういうタイプだと決めつけるのではなく、未知な役柄の世界へ飛び込む。そこで得られる経験はきっと役者としての学びをきっと与えてくれる。

演劇をやるのは好きだから自分のためにやっているわけだが、振り返ってみると自分という人間を形作るのに演劇はきっと必要だったと思う。僕は演劇を通して救われた部分も多いし、これまで多くの仲間との絆を深めることができた。そんな、演劇という存在に恩返ししたいという思いもある。今でも演劇が毎日のようにある生活をしているし、それがなかったら、なんとも単調な人生となっているだろう。もしくは、他のことに没頭しているのだろうか。

これからも演劇を通じて、出会う「役」を大切にしてきたいものだ。

6月7日〜9日は、猫を飼う公演「悪党」。ご予約受付中!佐賀新聞の記事はこちら→ https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1251319

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