最近、コロナ感染者がちらほら増えてきた。まるで街中に隠れたゾンビのようである。恐れるほどではないものの、インフルエンザや風邪のようにかかると厄介だ。やむを得ず、お休みするしかない。コロナが始まって以来、私たちは発熱に敏感になり、まるでサーモグラフィーのように他人の体温を感知している。昔のように多少の無理をしていた時代とは違い、世の中も変わり、その時々の価値観や考え方も変わっている。
一方で、日本人の働き方は恐竜のように進化が止まっている。働き方改革と言いながら、未だに遅くまで仕事をしている人が多い。終わるまで真面目に働くことを美徳とする日本文化は、それはそれで素晴らしいが、裏目に出るとブラック労働に変わってしまう。賃金も進化していない。真面目に働けば稼ぎが増える時代は昔の話で、今では副業や投資が囁かれる時代だ。
変わりゆくものと変わらないもの、その狭間で私たちは生きている。それぞれに対して勝手な感情を持ち、嘆いたり憂いたり、希望を持ったりする。気づけば時だけが流れ、昔は良かったねと呟くこともある。昔も良かったし、今日も明日もこれからも良いと思えるように生きていたいものだ。当たり前のことかもしれないが、変化の中で当たり前を続けることは難しい。
10年後、50年後に、「結局、何がしたかったの?」と自分に問いかけないよう、自分の信念を貫きたいものだ。