今年は90年代アメリカのロック音楽が再熱した、そんな特別な1年だった。
もっとも、これまでだってその時代に流行った音楽を聴き続けていたけれど、今年は特に情熱が増したと言えよう。
その象徴が、Red Hot Chili Peppers(通称:レッチリ)との出会い直しだ。気づけば、日々の生活が彼らの音楽で彩られていた。朝の始まりには決まって「Black Summer」と「Wet Sand」を聴いている。YouTubeにアップされている映像は片っ端からチェックして、書籍も手に取った。「RED HOT CHILI PEPPERS (rockin’on BOOKS vol. 6)」、「ジョン・フルシアンテ・ファイル」、そして「Scar Tissue」。まるで一人の熱烈な研究者のように彼らの歴史を追い、彼らの物語に浸った。
そして、5月にはついに夢が叶った。念願だった東京ドームでのライブ。感動の波に飲まれながら「これが最高の瞬間だ」と胸の奥で何度も叫んだ。一生忘れられない記憶だ。ライブの詳細はブログにも書き残しているので、振り返りたい方はぜひどうぞ。(ライブ参戦記はこちら→https://aoyagi-engeki.com/blog/8676.html)
ただ、レッチリだけでは終わらない。
2月には東京ガーデンシアターでChemical Brothersのライブに参戦。このテクノ界の巨星たちもまた、90年代の思い出を鮮やかによみがえらせてくれた。耳と体全体が音に包み込まれる感覚――まさに極上のライブだった。
こうして振り返れば、今年のライブはどれも大当たりだった。そして、この興奮はまだまだ続きそうだ。
来年のスケジュールには、さらに新たな伝説が刻まれる予感がしている。
2月には埼玉でLINKIN PARK、4月には名古屋でTHE OFFSPRING。どちらも心が熱くなる予感しかしない。そして密かに期待しているのがPearl Jamの来日。実現すれば、一瞬たりとも見逃せない特別な年になるだろう。
来年もきっとライブに魂を揺さぶられ、音楽の力で満たされる1年になるに違いない。