2024年の振り返り(その4)

今年の振り返りとして僕が選んだ漢字は「創」だ。

演劇を創り上げることをたくさんやってきた1年だった。けれどそれだけではない。僕は意図的に多くの創作物に触れ、感性を研ぎ澄ませる時間を大切にしてきた。本のページをめくるたびに新しい世界が広がり、美術館では時間すらも忘れて展示に吸い込まれた。映画や演劇を見に行けば、他の表現者たちが創り出した奇跡に触れることができた。

それらが僕の作品にどんな影響をもたらしたのかは明確ではない。けれど、ただ一つ確信しているのは、その過程そのものが楽しくて仕方なかったということだ。そして、楽しさは創造の源だ。

これからも僕は、新しいものを創り続けていきたいと思う。まだこの世にない物語、誰も見たことのない舞台。それを一人で生み出すのではなく、仲間たちと共に紡ぎ上げていきたい。その過程ではきっと苦労や壁にも出会うだろう。けれど、そんな試練こそが次の「創」を呼び寄せる大切な要素なのだと信じている。

来年の漢字はどんなものになるだろう。

今の自分にはまだ想像もつかないが、きっと今年よりもまた少しだけ新しい自分に出会えるだろう。そして、その出会いを楽しみに、僕は進んでいく。

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