どう生きるか

「“You can’t add days to your life, but you can add life to your days.”」
この言葉には、限られた時間の中で、どれだけその時間を輝かせられるかが大切だというメッセージが込められている。

直訳すれば「人生の日数を増やすことはできないが、日々に命(充実)を加えることはできる」。前半の”add days to your life”は、寿命を延ばすという現実的な限界を示しているが、後半の”add life to your days”が私たちに希望をくれる。”life”には単なる生存を超えた意味、つまり「活力」や「喜び」「達成感」などの豊かさが含まれている。そしてそれを、自分の日常にどう吹き込むかが鍵だ。

このフレーズが面白いのは、有限の「時間」と無限の「質」を対比しているところだ。時間そのものを増やすことはできないけれど、その中身を豊かにする力は私たちの手の中にある。「どれだけ長く生きるか」ではなく、「どう生きるか」に目を向けようというメッセージだ。

僕自身、振り返れば結構充実した日々を送っていると感じる。休む間もなく動き回り、空いた時間も何かしらの作業で埋めてしまう性分だ。テレビをゆっくり見るなんて、ほとんどないくらいだ。それでも不思議と、その忙しさの中で満たされている感覚がある。

ただ最近は、少し立ち止まることの大切さにも気づき始めた。息をつく時間、何もせずに過ごす瞬間の価値。そんな余白もまた、「命を加える」一部なのかもしれない。

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