残っていた後片付けを終え、公演の疲れを癒やす一日を過ごした。久しぶりに時間を気にせず、のんびりとした気持ちで過ごせた気がする。こんな風に力を抜けた日は。思い返せば、おそらく正月以来かもしれない。
気づけば、もう3月になっていた。いつの間にか季節は巡り、春の気配がそこここに感じられる。
この作品には、約4ヶ月の間、向き合い続けてきた。朝目覚めれば頭に浮かび、夜眠る前まで考え続けていた日々。そして、終わってしまった今は、まるで張り詰めていた弦が、ふっと緩んだような感じだ。終わってしまったことへの寂しさもあるのだろう。この余韻をもう少しだけ味わいながら、次の一歩を踏み出す準備をしよう。