やっと、不便な生活が終わりを告げた。
振り返ってみると、あの時間は決して無駄ではなかったように思う。
車が使えないというだけで、日常は一気に制限される。移動に時間がかかり、思うように動けない。正直、もどかしさもあった。ただ、その一方で、不便だからこそ気づいたことも多かった。
人に頼る場面が増えた。誰かに助けてもらうたびに、「当たり前」だと思っていたことが、実はそうではなかったと知る。ありがたさを言葉にする機会も増えたし、自分ひとりで完結しない時間の中に、少しだけ余白が生まれた気がする。
公共交通機関に乗ることも多くあった。窓の外を流れる景色をぼんやり眺めながら、普段なら見過ごしていた街の表情に目が留まる。急がない移動だからこそ見えるものが、確かにあった。
もちろん、車のない生活が理想だとは思っていない。現実的に考えれば、これからやろうとしていることの多くは、足がなければ成り立たない。再び不便な生活に戻る選択肢はないだろう。
それでも、今回の経験は一つの教訓として残った。
便利さに頼りきる前に、立ち止まる時間があってもいい。不便な状況の中にも、学びや気づきは確かに存在する。
元の生活に戻った今だからこそ、そのことを忘れずにいたいと思う。
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