承認欲求について

誰しも少なからず、「認められたい」「褒められたい」という気持ちを抱えている。
そんなことはない、私は違う、と首を振る人もいるだろうが、他人に良い言葉をかけられて、心のどこかがほんの少しでもあたたかくならない人が、果たしてどれだけいるのだろうか。

正直に言えば、私もそうだ。
何かを成し遂げたとき、がんばったとき、誰かに「すごいね」と言ってもらえたら、やっぱりうれしい。

けれどその一方で、誰かに対して、そうした言葉を積極的に伝えているかといえば、自信がない。むしろ、黙ってしまうことのほうが多いかもしれない。

日々、目の前のことで手一杯で、人のことまで気がまわらない。
「あの人、がんばってるな」と思っても、わざわざ言葉にして伝えることを、どこかで面倒がってしまっている自分がいる。

ふと気づく。

承認欲求を抱えるのは、なにも自分だけじゃない。
周りにいる人たちも、きっと同じように「誰かに見ていてほしい」「努力をわかってほしい」と思っている。
ならば、自分からはじめればいい。
認めてほしいなら、まずは自分が誰かを認めること。
褒めてほしいなら、まずは自分が誰かを褒めること。

たった一言、「頑張ってるね」と伝えるだけで、誰かの心が軽くなることもある。
その言葉は、まわりまわって、いつか自分に返ってくる。

誰かの小さな変化に気づける人でありたい。
そして、その気づきを、ためらわずに言葉にできる人でありたい。
そんな日々を少しずつ重ねていけば、世界はきっと、少しやさしくなる。

まずは今日、目の前の誰かに声をかけてみよう。
「あなたのこと、ちゃんと見てるよ」って。

Related Posts