幕が上がるその瞬間まで

3月は、気づけばもう背中を見せ始めている。
時間は容赦なく前へ前へと流れていく。

今月は最後にひとつの大きな山がある。
多久ミュージカルカンパニーの公演だ。

準備はずっと続けてきたはずなのに、
本番が近づくにつれて、まだ何か足りない気がしてくる。
セリフの間合い、動きの精度、呼吸。
表現というものは、どこまでいっても「これで完成」という瞬間がない。

だからこそ、舞台は面白い。🎭

演劇は、完成された作品を見せる場所というより、
「今この瞬間の私たち」を差し出す場所なのだと思う。
不安も、迷いも、焦りも、
すべて抱えたまま立つからこそ、そこに生まれるものがある。

稽古場で交わされる視線。
何気ない雑談の中で生まれるアイデア。
一つの場面がふっと立ち上がる瞬間。
そういう小さな奇跡の積み重ねが、やがて舞台になる。

時間は待ってくれない。
まるで風のように過ぎ去っていく。

でも、その速さの中にいるからこそ、
私は今、生きている手応えを感じているのかもしれない。

本番はもうすぐだ。
だから今日も、できることを一つずつ積み重ねていく。

舞台の幕が上がるその瞬間まで。
__________
TMC多久ミュージカルカンパニー第10回定期公演
「Forever Now 〜永遠に変わらないものを求めて〜」
チケットは絶賛発売中。ご予約はこちら、もしくはチラシのQRからどうぞ!

Previous Post

Related Posts