ここ最近、ずっと分刻みで動いている気がする。
朝から夜まで目まぐるしく、息をつく暇もほとんどない。
気づけば、何かをしながらご飯を食べることが当たり前になっていた。
無論、やることが多いのは確かだ。けれど、結局のところ、自分の計画性や効率の悪さがこの状況を生んでいるのだろう。
やらねばならないことは山ほどあり、新しい案件は絶えず舞い込んでくる。
それでも、きっと自分はこの忙しさを、どこかで望んでいたのだと思う。
やりたいことを形にしていくためには、必然的に面倒なことや、避けられない重圧もついてくる。
仕事なんて、そういうものだ。
けれど、自分が本当にやりたい授業や講義ができたとき、心のどこかが静かに満たされる。
その瞬間だけは、「ああ、これでよかった」と思えるのだ。
自分が与えた言葉や時間が、誰かの心に少しでも残るのなら、それで十分かもしれない。
もし莫大な富を得て、物質的なものをいくら手にしたとしても、僕がいなくなったあとに残るのは、それらではない。
人の中に残るもの、それが、きっと本当に意味のある“仕事”なのだろう。
では、何のために生きるのか。
忙しさの中でふと立ち止まったとき、その問いが静かに胸の奥に浮かぶ。
答えはまだ見つからない。けれど、今日もまた、誰かの笑顔や、ひとつの小さな達成のために動き続けている。
そうしていつか、その問いの答えに、少しでも近づけたらいいと思っている。
