佐賀の秋の風物詩である「バルーンフェスタ」と「唐津くんち」が開催されていることもあり、幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊の本日の佐賀城本丸歴史館での歴史寸劇公演には、大変多くの観光客の皆様にご覧いただいた。
いつも見る常連さんの顔ぶれももちろんあり、会場は朝から晩まで賑やかで、笑顔の絶えない一日となった。毎回、会場いっぱいに人が集まってくださること、その光景を目にするたびに、胸の奥があたたかくなる。支えてくださる皆さんのおかげで、私たちの活動が続いているのだと、改めて感じる。
今日の演目「あの夜のままで」は、私が演じる大隈重信のセリフが比較的多い演目である。
声の調子が少し思うように出ない部分もあったが、それでも一言ひとことに思いを込め、なんとか1日5回の公演を乗り切ることができた。終演後、観客の方々から応援の声をいただき、疲れが少し和らいだ。
公演を終えて帰路につくころ、街はすでに「佐賀ライトファンタジー」の灯りに包まれていた。メインストリートに並ぶ光のアーチが、まるで今日の舞台を労うようにやさしく輝いている。
舞台の上で語る歴史も、こうして灯りの中で過ごす日常も、どちらも今この瞬間の私の生きた証だ。明日からもまた、この街の光とともに、心を込めて活動をしていきたいと改めて思った。

