一つひとつ確実に

もう年の瀬に近づいてきて、世の中では年末恒例のことが淡々と行われている。街の空気も、人の話題も、どこか決まりきったリズムで進んでいるように感じる。今となっては、昔のような純粋なワクワク感は正直あまりない。

それよりも、何もない一日というものがほとんどなく、気づけばずっと動き続けてきた。だからこそ、少し身体を休められる時間があることが、素直にありがたいと思える。

とはいえ、休みは休みであって、止まるわけではない。正月休みが明ければ、また一気に走り出さなくてはならないことも分かっている。助走の時間は短く、スタートの合図はもう遠くから聞こえている。

大きな変化の渦の中にいると、どうしても視界が散りがちになる。先のことを考えすぎたり、周囲の動きに振り回されたりして、肝心な「目の前」がぼやけてしまう。けれど、今はそれを許してはいけない時期だ。目の前にあることを、一つひとつ確実に達成していく必要がある。

それに必要なのは、特別な才能や派手な一手ではない。
冷静さと、優先順位を見誤らない判断力。そして、自分の状態を過信しすぎないこと。できることと、今はやらないことをきちんと切り分けることだ。

年の終わりは、何かを大きく変えるための時間というよりも、足元を整えるための時間なのかもしれない。走り続けるために、一度立ち止まり、呼吸を整える。その意味を、今年は少しだけ理解できた気がする。

静かな年末の時間の中で、私は次のスタートに向けて準備をする。
焦らず、見失わず、やるべきことだけを積み重ねていく。
それで十分だ。
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