舞台が終わりを告げた。
華やかな舞台の表側とは違い、舞台袖にはいつも小さなドラマがいくつも生まれている。緊張で張りつめた空気、出番直前の役者の表情、機材のわずかなトラブルに瞬時に対応するスタッフの動き。ほんの数分の間にも、さまざまな感情や出来事が交錯していく。
今回もまた、その舞台袖には確かに「生きている時間」があった。一つの作品を成立させるために、それぞれが自分の役割を全うしようとする姿がある。舞台は決して一人では作れない。光を当てる人がいて、音を届ける人がいて、支える人がいて、見守る人がいる。そのすべてが重なったときに、はじめて「一つの瞬間」が生まれる。そしてその瞬間は、二度と同じ形では訪れない。だからこそ尊く、だからこそ終わったあとに残る余韻は深い。
忙しさの中で走り続けてきた日々だったが、互いを思いやる言葉に触れると、舞台に関わることの意味を改めて感じる。疲れは確かにある。それでも、その疲れの奥にはどこか満たされた感覚があるのも事実だ。
本番は一瞬だ。
けれど、その一瞬のために費やした時間や想いは、決して消えることはない。むしろ終わったあとになって、じわじわとその重みや温かさを実感することの方が多いのかもしれない。
誰かの支えになれたこと。
誰かに支えられていたこと。
その両方を感じながら舞台に関われたことを、静かに誇りに思う。
舞台は幕が下りても終わらない。
また新しい幕が上がるその日まで、それぞれの場所で、この余韻を大切に抱きしめながら歩いていくのだろう。
本当に素敵なこの仲間が大好きだ!!



