休日というものを、こんなふうにゆっくり過ごしたのはいつぶりだろうか。おそらく昨年の年末あたりだと思うが、そのときは体調を崩していて、休むことに身を委ねていただけで、楽しむ余白はほとんどなかった。
今日は違った。
目覚ましに急かされることもなく、自然に目を覚まし、ゆっくりと身体を起こす。洗濯、買い物、など何気ない家事をこなしているだけなのに、どこか満たされている感覚があった。
一息ついて映画を観る。物語の中に身を置きながらも、どこか現実の自分を静かに眺めているような、不思議な時間だった。窓の外では、昼下がりの光が少しずつ色をやわらかく変えていった。
こうして、何かに追われることもなく、ただ時間が流れていく。
穏やかな一日とは、きっとこういうことを言うのだろう。
これまでの、あまりにも多忙で、どこか異常とも言える日々の中では、こんな時間は片手で数えるほどしかなかった。だからこそ、今この瞬間が、少しだけ現実味を帯びない。
きっと、これも束の間の出来事なのだと思う。
また慌ただしい日常になることは予測できる。
それでもいい。
こうして確かに存在した静かな時間が、どこかで自分を支えてくれる気がするから。
何も起こらない一日が、このように豊かだったことを、しばらく忘れずにいられると思う。
