感謝の日々

職場を出る際に、クッキーとヤクルトをいただいた。稽古先でも八橋をいただいた。疲れた身体に身に染みるように美味しかった。ヘトヘトだったはずの身体も、稽古で味のある演劇を見せてくれると、すぐに元気になる。あっという間の充実した稽古時間が過ぎていった。笑ったり、心に響いたセリフが頭の中でエコーする中、静かに一人で稽古場を一番最後に出ると、外は雨がシトシト降っていた。

昔からそう思っていたことだが、どんなに疲れていても元気がなくても、演劇の時は不思議なパワーが溢れてくる。甘いものを食べたおかげなのかもしれないが…。

まだまだ遠い本番であるこのお芝居は、十分に成熟させることができる時間がある。そんな長い時間楽しむことができるお芝居の旅も悪くはない。一人一人の演技、そして役者が愛おしく感じてくる。

短い期間で作らないといけないお芝居も複数かかえているが、それはそれで打ち上げ花火のようで面白かったりする。

今日は、とある授業を大人数を相手にして行った。やっている瞬間はドキドキしていて、伝えたいことははっきりしているものの、ちゃんとわかってくれるかを少し不安に感じていたりする。大人数の場合は、理解度の早さにどうしても差がでてくるため、個別でアシストしてくる人たちの存在が非常に大切になってくる。サポートしてくれる仲間がいることに感謝するばかりだ。

研究のことも議論する機会があった。なんとなく漠然とやりたいテーマがあって、それを口に出すことは大事だ。それを20歳以上も年齢が上である先生を相手にできることも非常にありがたい。こんな若僧である自分を対等にあつかってくる。自分がもし研究者として上の立場になった時に、若手の研究者を相手に同じことができるようになりたいものだ。

毎日、いろいろなことがある。大変と言えば大変だが、でもその大変な中で、感謝する相手がいることを改めてブログを書きながら認識していくと、自分は人に恵まれているのだとつくづく感じる。そんな秋の長夜でした。

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