アラスカの光景を思い出す

勤務する大学での生涯学習センターにおける公開講座を年に数回実施している。これも私ができる一つの社会貢献だと思っている。私はとにかく講座、ワークショップ、授業というものが好きなのだろう。一緒に学び合ったり、考えたり、意見交換したりと。

先日は、別の機会で南アフリカと移動図書館バスのことについて話をしたが、今回は海外シリーズということで、高校留学と大学生活を送った私のアナザースカイであるアラスカについて話をする予定だ。

実は、今年の2月頃にアラスカに行く計画をしていたが、コロナで断念しなくてはならなかった。来年の2月頃に延期をしようとしていたものの、まだまだコロナの影響下における海外渡航は厳しいものがあるので、再び断念した。こうなるとだんだんとアラスカへ行きたい気持ちがもっともっと高まっていく。再来年には行けることを祈っている。

縁あってアラスカに触れた私は、アラスカが大好きになった。語り出したらここで書ききれないから、講座として聞いてもらうわけだ。色々と思い出や印象に残っていることはあるが、この風景をよく思い出すことがある…

真冬のアラスカでは湖に氷がはると、春の雪解けまで決して溶けることがない分厚いものとなる。それは大人数が上にのっても、車が乗ったとしても割れたりすることは絶対にない。現地の人は、その広い氷の湖の上でスノーモービルで遊んだりする。アラスカはすごい田舎、人が誰一人としていないところにすぐに行くことができる。そんな僻地に車で行き、湖の上のパウダースノーの中で車を走らせ、車を降りてみると、自分の車の車輪の跡だけが2本長く描かれている。その場所が今はもうどこかは覚えてはいない。しかし、あの時の風景は目にこびりついているのだ。

何気ない大自然の光景なのだろうが、だからこそ尊い。

私が旅を続けたいのは、知らない町や場所に足を運びたいのは、そんな光景に出会いたいからであろう。

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