All the world’s a stage…

今日のレッスンでも脚本を読んでは、あーだこーだ話をしている。哲学的なこと、理論的なこと、様々な社会問題に対してのことなど、「人間が生きていること」と関係していることを議論をする。その大切さを古代ギリシャではわかっていたから、演劇を見ることがアテネ市民の義務だったのだろう。

どちらかというと無口な方である自分が、なぜ今、このような形で演劇に関係することであれば話せるようになったのか。そもそも面倒くさがり屋な自分が人と関わろうと思えるようになったのか、人が魅力的に感じるようになったのか。それは演劇の力であると言える。

演劇に関わるようになった自分の人生は18歳から変わり始めた。社交的ではなかった自分は、自分自身に対して自信がなかったから、人に接するのが苦手だっただけだとだんだんと気付くようになる。相手がどうのこうのということではない。許可を与えるのも、拒否するのも自分自身なのだ。シャイで無口な18歳の自分が役者になる。舞台に立つ。演劇の先生になる。演劇団体を立ち上げて運営する。誰が想像できただろうか。無論、自分も想像できなかった。演劇に関わっていたから、アメリカだけではなく、チェコ、コスタリカ、カナダ、ポーランドなどの国々で活動をすることができた。世界中に知り合いができた。

何を求めて演劇の世界に入ったのかなんてことはわかりもしない。ただただ好きだっただけなのだろう。だから、一度も休むことなく、この30年ほど演劇をやっている。18歳の頃から、何も変わってなくて、いつも複数のプロジェクトが同時進行で、一つが終われば次があることをずっと続けてきた。それを自分が求めているということでもある。

さて、いよいよ大きな本番を迎える週末となる。楽しみである。11/6・7に旧古賀家で開催される劇団SA-GA第3回公演「神風の詩」は、おかげさまで完売御礼である。当日券は一切ないので、ご観覧いただけないかたは、後日、配信される動画を楽しんでいただきたい。

そういえば、今日のEnglish Dramaの授業はなかなか面白かったなあ。余韻が今頃になってやってきた。

演劇関係の告知:
11/14(日)10:00〜12:00に「演劇リーディング」オンライン・ワークショップ(zoom)を開催する。中学生以上であればどなたでもzoomさえ使えれば無料で参加できる。自宅にいながら、スマートフォンやパソコンを使って演劇の脚本を声に出して読んでみる体験ができるワークショップとなっている。今回、利用させていただくのは、劇団キャラメルボックスの脚本家として有名な成井豊さんの作品だ。とても面白くて読み応えがあるので、是非、参加していただきたい。お気軽に申し込みはこちらからどうぞ→ https://forms.gle/man9fCmhgVmvv1ti7

12/5(日)弓削田健介「ミュージカル県さが」キックオフイベント出演(多久ミュージカルカンパニー)

12/12(日)ゴスペルグループBe Flying5周年記念コンサート出演(多久ミュージカルカンパニー)

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