夢が叶うこと

私に最も影響を与えたアーティストと言えるのは宮沢和史さんだ。バンドブームから出てきたThe Boomに中学2年の時に出会い、宮沢さんが描く世界観に惚れ込んだ。初めて観にいったライブもThe Boomだった。そこには「愛」が溢れていた。憧れをいただいけれど、私は音楽を実際に自分でやることにそこまで縁がなかった。

しかし、クリエティブな発想を使って物事を生み出すことには興味があった。中学・高校の時には、なかなかそれもどうやっていいかわからずに、何もできずにいた。そして、アメリカへの高校留学を経て、アメリカの大学に進学した1年生の時に、自分ができるかもしれない、これが自分がやりたかったことだと思えるものに出会えた。それが演劇だった。それからは演劇三昧の日々が続き、人前で喋ることさえままならない自分が、少しずつ自信を持つことができるように変わっていった。

その後、専門学校、大学院に進み、演劇指導の道を志し、それを仕事にすることができた。気づけば14年が経ち、日本に帰ってくることになった。日本に帰ってからも、自分で演劇の団体を複数立ち上げ、共に作品を創る仲間が増えていった。アメリカ時代のように、演劇だけを仕事にすることはできなかったが、いつも演劇は自分の一部として存在し、活動を止めたことは18歳の頃から全くなく、ずっとやり続けてきた。

立ち上げた団体の一つに、今年で10周年を迎える「幕末・維新佐賀の八賢人おもてなし隊」がある。2018年には「肥前さが幕末維新博覧会」が開催され、大いに活躍の場をいただいた。その時に、なんと永遠の憧れだった宮沢和史さん本人に会う機会が舞い込んできた。たまたま、維新博覧会のイベントの一つとして宮沢和史さんがライブにしにこられることになり、その時に大隈重信役として、お会いすることができチラシを渡して一瞬だけお話しをさせてもらえたのだ。13歳の頃からずっと憧れていた人に43歳で出会えたのだ。まだまだ何者かになれるかわからなかった自分が30年経ってから、演劇というもので人に思いを伝えることができている自分として会えたことに感謝しかなかった。

宮沢和史さんとお話をするなんて夢でしかなかった。でも、思い続けていれば、叶うこともある。演劇を仕事にすることも、世界を旅することも、大学の先生になることも、願い事は叶うことがある。

The Boomの歌はほとんど歌詞を覚えていて歌うことができたりするのだが、最近、久しぶりに車の中で音楽を聴きながら口ずさんでいる。13歳の自分にタイムスリップしたかのように、ちょっとだけ純粋な心が蘇るような気がした。

さて、だんだんと本番が近づいている4/29「猿ヶ島」の会場のLighthouseは佐賀駅から県庁の方向(南側)に向かう中央大通りの唐人にあるTSUITACHI COFFEEの2階のレンタルスペースだ。こちらのWebサイトに写真があるように、木造りの素敵な空間となっている。私もこちらをイベントで利用するのは初めてであり、ここでイベントが行われていることもあまり耳にしたことがない。このように新しい場所を開拓することも楽しみの一つだ。駐車場はないため、最寄りの有料パーキングにとめるようにしていただくことになる。→ https://me-lighthouse.com/

まだ、座席に余裕があるので、是非お越しいただきたい。お待ちしております。

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現在、演劇家青柳達也が関係している2つの公演が予定されている。両方ともこちらのチケットページからご予約いただけるので、どうぞ→ https://aoyagi-engeki.com/ticket

4/29 「猿ヶ島」@Lighthouse(佐賀市唐人)
作:太宰治 出演:青柳達也(朗読)・北原香菜子(薩摩琵琶・歌)

5/28・29「電気を出してね!」@唐津Otteビル
作:空閑薫 出演:さがドラマスクール・唐津演劇集団「響」
演出:青柳達也

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雲仙市立小浜中学校の子ども達が考えた原案をもとに、私が歌詞を書いた平和の願い綴った「Hope for the Future」

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青柳達也が関係する公開中の動画はこちらから是非どうぞ↓↓
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